【ジョブ理論】補欠選手がレギュラーとして、試合に出るためにはどんな起用をされたいかを考えるより、どこで起用されるかを考えるべき
ジョブ理論 イノベーションを予測可能にする消費のメカニズム (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者: クレイトン M クリステンセン,タディホール,カレンディロン,デイビッド S ダンカン,依田光江
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2017/08/01
- メディア: 単行本
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ジョブ理論を簡単にまとめると…
・顧客には、やるべき「用事」がある。それを解決しようとしたときに、特定の「商品」や
「サービス」を消費する。
・顧客の置かれた「状況」によって何を「消費するか」が変わってくる。
・「ジョブ」が解決されない限り、新しい解決策が採用される。
とざっくりまとめてみました。
読んでて思ったのは、これっていろんな分野でも言えることじゃね??
という感想でした。
この理論で実践できそうなところで真っ先に思いついたのが…
でした。
多くの高校球児が甲子園出場を目指して野球部に入部します。
しかし、野球の試合に出場できるのは9人。
必ずといっていいほど、レギュラー争いが発生します。
このレギュラー争いを勝ち上がるために、ジョブ理論の考えが生きるのではないかと
考えてみました。
1 顧客⇨チーム に置き換えて考えてみる。
顧客⇨チームのやるべき用事は試合に勝つこと。
(高校野球なんでもちろん、人間教育などやることはもっとある。)
勝つために特定の商品やサービスを消費することになる。
この商品やサービスが、選手によるプレーということになる。
例えば
投手中心の守り勝つ野球がしたい。
ならば、起用される選手は、自然と打たれない投手と守備力がある奴。
になるはず。
そうなれば、守備で打っていかないと選手が監督から起用されないのは当然になってくる。
2 チームの置かれた「状況」によって「起用したい選手」は変わってくる
しかし、当然ながらチームがずっと同じ状況でい続けることはない。
投手力中心の守備が堅いチームでも、点が取れなきゃ勝てないということになってくる。
そうすると、今度は、点が取れる攻撃的な選手が起用される。
※点が取れる攻撃的な選手…もちろん長打力が打てる選手。それ以外にも、小技が得意な選手、
盗塁などの走塁に自信のある選手。何も、長打力だけが攻撃的では
ない。
3 「ジョブ」が解決されない限り、他の選手が起用される
チームの「ジョブ」が解決されなければ、他の選手が起用される。
解決されない限り、他の選手をどんどん起用して、レギュラー争いが行われるだろう。
考察
補欠選手がレギュラーを獲得するために、やらないといけないのは、
試合に出場するための努力。
しかし、ただやみくもに走り込むだの、投げ込むだの、バット振り込むだの、筋トレだの
し続けても試合には出られない。
まずは、チームの状況を考えること。
そして、自分が起用されるとどんなサービスをチームに与え、
どんなジョブが解決されるようになるのか目標を決めて練習すること。
こういう姿勢が必要なんだと思う。
やみくもに努力する、それ自体大変美しい姿勢ではあるし、
長打が打てる選手になりたい、豪速球投げる投手になりたい。
という憧れを抱いて、練習し続けるのもいいけれども、
試合に出るために
とか
試合に出るだけじゃなく、試合に出たらこういうプレーをする
という具体的なプレースタイルまで考えて練習できるようになるといい。
そんな選手が多くいるチームは、野球では強い。