世界のエリートたちが美意識を鍛えるので、草野球人も美意識を鍛えることにした。
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」 (光文社新書)
- 作者: 山口周
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2017/07/19
- メディア: 新書
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世界の経営者たちが教養とか、アートを学ぶ理由がいまいちわからなかった。
単に、ビジネス以外の部分で行われる雑談のために学んでおくのかと思ってました。
教養にしてもアートにしても
「お前、それ、よく知ってるやん。」
「もうちょい教えて!」
的な。
もうてっきりブルジョワ階級の方々の知識のひけらかしのための学びだとも思ってました。
「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃない」的な。
しかし、実際はそうでは無く、
エリートたちが美意識を鍛える理由は、もっと深い理由があった。
エリートたちは、ビジネらの最前線に建ち続けており、
常に重要な判断を下している。
その判断は、多くの人々を巻き込むことにもつながる。
しかし、どれだけ、論理的思考を持ち込み、
根拠を基に判断を下そうとしても、
どうしても判断を下しきれない場合も現実には存在する。
その時に重要になるのが、直感や感性だという。
著者は、何も論理<直感・感性
と言っているわけでなく、
論理的思考でも判断が下しきれないときに、直感や感性による判断が
必要になると書かれている。
なぜ、それが大切なのかを文献や事例などからから詳しく書かれているのがこの
本だ。
将棋の棋士の方々の本を読んでも、
同様なことをおっしゃっていた。
最後は直感だと。
野球でキャッチャーをしていても、
投手をリードする際に
そのリードの根拠は??
などと問われる。
確かに根拠のないリードは危険である。
しかし、これだけ情報が多く溢れている時代、
キャッチャーの配球の定石もある程度知られるようになってしまっている。
著者のいう正解のコモディティ化。
逆に根拠なる配球が相手の狙い球であった場面も多くなってきている。
それを防ぐためにも、美意識を鍛え、
自分なりの直感や感性を伸ばして、武器にしていく必要があるのだ。
まとめ
情報が多いと正解のコモディティ化が起きる。
そこから抜け出すにが一人一人の美意識。
だから、エリートたちは今日も学び続けている。